初心者向けのアコースティックギター(アコギ)選びの第2回です。今回は、メーカーにしぼって説明しましょう。
有名メーカーなら間違いなし
ギターの経験がない方でも、聞いたことがあるであろう世界一の楽器メーカー「ヤマハ」。
ギターをやり始めた人のあこがれ・アメリカのメーカー「マーチン」・「ギブソン」。
長渕剛氏の使用で一躍メジャーとなった「タカミネ」。とりあえず、この4つのメーカーのギター
であれば、間違いないと言えるでしょう。それ以外のメーカーについては後述します。
1.ヤマハ
言わずと知れた世界一の楽器メーカー。学校で使ったたて笛など、なじみ深い印象を持つ方々も多いでしょう。アコギも60年の歴史を持ち、価格帯も幅広く、最も多く出回っているギターです。品質も安定しており、5万円以上であれば人前で弾くレベルとしても充分です。筆者は約7万円のエレアコを持っていますが、大変弾きやすいギターだと感じました。
2.タカミネ
1990年代以降、長渕剛氏の使用によりメジャーとなったブランド。実は1970年代から、コンサート会場でも使えるエレアコの開発を始めていて、アメリカの一流アーティストが当時から使用していたそうです。筆者は約10万円のエレアコを持っています。タカミネの特長はピックアップにあり、詳しいことはわかりませんが、実体験としてはスピーカーを通したときのハウリング(キーンという耳障りな高音)がなく、ギター本体に高音・低音・中音3つの音量ツマミがあり、自分の好きな音質に調整できます。国産ギターでは一推しです。
3.マーチン
多少アコギをやり始めた者が誰しもあこがれるアメリカの元祖アコギメーカー。約100万円する最高峰・D-45、プロも多数使用しているD-28(約30万円)等が有名ですが、最近は10万円程度の廉価版も多く出回っており、地方の楽器店でも容易に入手できます。エレアコもラインナップに入っています。筆者は持っていませんが、持っている知人の弾く姿等を見る限りでは、廉価版でも大丈夫と言えるでしょう。
4.ギブソン
斉藤和義氏、福山雅治氏など、最近のアーティストが最も多く使っていると思われるギブソン。特に代表的なブランドが「J-45」(約30万円)です。ボディーが大きく、低音の効いたワイルドなサウンドが魅力です。筆者行きつけのライブハウスのマスターがJ-45を持っていて、弾かせてもらったことがありますが、やはり低音がよく響き、フォークよりロックやブルース系に合うといった印象です。ピックアップも装備されています。ただ、前3つのメーカーと比べて、
10万円程度やそれ以下のものがない(最低で15万程度)のが欠点と言えます。予算5万円程度でどうしてもギブソン(らしきもの)が欲しければ、子会社で廉価版を作っている「エピフォン」のギターがよいでしょう。ギブソン公認なので間違いはないと思います。
5.筆者のおすすめ
筆者は、フォークソング愛好家であり、指で1音ずつつま弾くのが好きです。その立場で順位をつければ、1位タカミネ、2位マーチン、3位ヤマハ、4位ギブソンといったところです。あくまでも独断と偏見に基づく順位で、個人の好みでいかようにも変わると思います。まずは、楽器店等で実際に弾いてみることです。何よりも自分のフィーリングを大事にしてください。
今回は、ここまでにしましょう。次回は、【第3回】アコギの形について 語りたいと思います。