初心者向けのアコースティックギター(アコギ)選びブログ、第3回です。今回は、数多くのギターがある中で、特に形(大きさ)に的を絞って説明したいと思います。
アコギの形:3タイプ
ここでは、1.大型(ドレッドノート、ジャンボなどと呼ばれるもの)、2.中型(エレアコに多いタイプ)、3.小型(フォークタイプ、マーチンOOOなど)の3タイプに分けて説明します。簡単な図をつけます。ボディ幅(最も長いところ)約40㎝を目安とし、それ以上のものはだいたい大型となります。
一般的に、アコギはボディの幅や厚さが大きいほど良く反響するので、大きく深みのある音が出ます。ステージに立つことを考えている人なら、この大型ギターをおすすめします。
上図の左2つです。ジャンボサイズ(ギブソンに多い)は最も迫力のある音が出ますが、楽器店の店頭でもあまり見かけませんし、体の小さな人は弾きにくいです。ここでは主にドレッドノートタイプを説明します。
1.大型(ドレッドノート)
マーチンが開発したスタイル。イギリスの大型戦艦の名にちなんでいます。現在最も一般的なアコギとして、あらゆるメーカーから発売されています。音の響きも良く、多くのプロが使っています。代表的なものには、マーチンD-28、ギブソンJ-45、ヤマハのFGシリーズ・Lシリーズ、タカミネのSA200シリーズ等があり、ピックアップ付きのものも豊富に出回っています。
5万円程度の安価なギターなら、ヤマハFGシリーズが最も入手しやすく、品質も確かといえるでしょう。
2.中型
ここでは「中型」という言葉を使いますが、メーカーによってこのタイプの呼び名が違っているため、仮称として用います。現在、ピックアップ付きのエレアコが主流となり、楽器屋の店頭で最も多く見られるタイプとなりました。代表的なものには、ヤマハCPXシリーズ、タカミネの100シリーズ・500シリーズ等、マーチンのGPCシリーズ等があります。
ピックアップの値段(1~2万円)がプラスされていることを考えると、初心者でもできれば10万円程度のギターが欲しいところです。私は、タカミネのPTUを持っていますが、ピックアップの性能が良く、ステージでの使用には最も適していると思います。
特徴としては、大型のものに比べてボディの幅・厚みが若干小さく、向かって右上(右利き用の場合)に「カッタウェイ」という切れ込みの入ったものが多いということです。エレアコはステージで使うことを想定しているため、持ち運び・取り回しのしやすさを重視しています。また、カッタウェイは、高音程を弾くリードギターに適しています。生音の響きは劣りますが、それはアンプ・スピーカーの調整に任せればよいということでしょう。
私の個人的意見としては、カッタウェイを入れるとさらに音の響きが損なわれるので、できればない方がいいと思います。生音も良く響くに越したことはないですから。通常のドレッドノートにピックアップの付いたタイプも(少ないが)売っていますので、そちらの方が好みだという方は、ネット等で探してみてください。
3.小型
いわゆる「フォークタイプ(サイズ)」と呼ばれるもの。指で1音ずつ弾くのに適しており、大きな音は出ませんが、繊細で静かな歌には向いています。マーチンのOOOシリーズ、タカミネ400シリーズ、ヤマハFSシリーズ等が知られており、ピックアップ付きもあります。女性や体の小さな人、力が弱い人にはおすすめです。
今回は、これぐらいにしましょう。次回は、
【第4回】第2回で未紹介のアコギについて 語りたいと思います。